飼育牛

育てている牛たち。

『六甲牛(肉専用種)』『六甲和牛(黒毛和種)』『六甲姫牛(交雑種)』『但馬牛』の4種、約4,500頭の牛を飼育しています。特徴や味わいも、性格も違います。それぞれの個性にあわせて飼育することを大切に、成牛になるまでの1年~2年弱を穏やかに過ごしてもらいます。

飼育牛一覧

六甲牛

オーストラリア仕込みのワイルドな男前

オーストラリア産アンガス種と黒毛和種のかけあわせ。少しごつっとした印象の男らしい顔つきです。

生まれてから10カ月くらいまでオーストラリアの雄大な自然のなかで放牧飼いされているので、神戸牛牧場へ到着してすぐは荒々しい性格をしています。

人間にもあまり慣れていないので、ちょっとした物音や人の声にびくびくしていますが、約16カ月間、神戸牛牧場で飼育していくと、おだやかになり、人が近づいても逃げなくなります。

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六甲和牛

力強いニッポン男牛

北海道や九州において少頭数で飼育されていたので、六甲牛よりも温厚な性格です。

かつて農耕が機械ではなく人の手で行われていた時代、和牛はよき助け手として、日本人とともに田畑を耕してきました。

農業の働き手として家畜が必要とされなくなった現在では、日本の風土に合った肉用牛として、私たちの食卓を豊かにしてくれています。

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六甲姫牛

おだやかで、柔和な姫ぎみ

四種のうち唯一のメス牛で、やわらかい印象の顔つきです。

少し毛が短く、おとなしい性格をしています。オーストラリアで育った六甲牛よりはおとなしいけれど、六甲和牛よりはおてんばな性格。

病気にかかりにくく丈夫で、とても育てやすい牛です。

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但馬牛・神戸牛

おだやかで小柄な血統よし

もともと兵庫県北部の山間部、但馬地方で棚田や畑を耕したり、荷物運搬のために飼われていた役牛です。

小柄で引き締まった体で小回りがきくので重宝されていました。人が住む家屋と同じ敷地内に少頭数で飼うことが多かったため、群れでの飼育は合いません。ほかの品種と交配されることなく、完全な純血を守って大切に育てられてきました。

顔はおだやかな印象です。神経質で食も細いので、エサは飼育員が1頭ずつあげています。

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